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補助金・助成金の入金が決算をまたぐ場合の処理方法
2021.01.08
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小規模持続化補助金の入金が想定より大幅に遅れています。
おそらく例年に比べコロナにより申し込みが急増しているのが要因なのでないでしょうか。
当社も2020年10月8日に実績報告書を提出し、その後まったく音沙汰がありません。
しびれを切らして本日事務局に問い合わせたところ一部修正があったようで
来週にはその通知が届くみたいです。
そして、その修正をしたものを再提出し、そこからさらに数カ月の月日が流れ、入金までたどり着くそうです。
そうこうしているうちに当社は決算をむかえることになりそうです。(2月決算法人)
では補助金や助成金が決算をまたいでしまった場合の処理はどのようにすべきなんでしょうか?
会計の原則で費用収益対応の原則というものがあります。
この原則に基づき本来は経費と補助金・助成金の入金額を同じ期に計上するのが妥当です。
しかし、本当に入金されるか不明の状態で収入として計上するにはかなりリスクがあるのが否めません。
結果として不備があり補助金が入ってこないことになってしまったらその分の税金を無駄に払うことになりかねません。
そこで、もう一つ会計の原則の中に「実現主義」というものがあります。
これは「収益はその債権が確実に実現できるときに計上しなさい」という原則です。
当社の決算申告期限の4月までに入金があれば決算に入れ込む予定にしていますが、
それ以後なら怖くて今期の決算には入れ込まないようにしようと考えています。
いずれにせよこの決算またぎで悩まれる経営者は少なくないと思います。
せっかくの助成金・補助金を活用しない手はありませんが、
くれぐれも時間はかなりかかることだけは念頭に入れておいて方がよさそうです。