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売上を求めるより粗利率の向上を最優先させよう
2020.11.30
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売上目標を掲げている会社はごまんとあります。
粗利率が80%以上の会社はそれで構いません。
ただ、粗利率が80%を下回っている会社は
売上を求めるより粗利益を増やすための努力をした方が利益が残る可能性が高いです。
そもそも粗利益とは、
売上から変動費を引いた残りの利益を指します。
変動費とは売上に正比例して増えたり減ったりする費用のことです。
例えば、飲食店であれば原材料費。
建設業であれば材料費や外注費などが変動費にあたります。
そして、粗利率というのが売上に占める粗利益の割合です。
売上100に対して粗利益が80ならば粗利率80%といった具合です。
業種により粗利益を確保しやすい業種とそうでない業種があるのは確かです。
しかし、売上を気にするより利益の源泉となる粗利益を気にする方がよっぽど経営者としては優秀です。
売上をどんどん上げていってもそれに伴う変動費が同様に上昇し、上手く稼げていない会社は多々あります。
逆に売上を下げても粗利率を上げてしっかりと粗利益を確保できている会社もあります。
後者の方がより効率的に稼げていることを示しています。
粗利益を上げていくための方法は2つ。
値上げと変動費の抑制です。
値上げは単純です。
これまで100円で売っていたものをどうにかして110円で売るための方法を考える。
どうにかしての部分は実はいくらでも思いつくはずです。
ただそれをやっていないだけ。
紙とペンを用意し値上げのための方法を100個書き出すまで考えつくすだけ。
仮に社員10人の会社で全員でやれば1000個のアイディアが出ます。
その中から実現可能な方法を順番にやっていくだけ。
簡単でしょ?
次に変動費の抑制です。
材料や外注の取引先の見直しを含め
一個一個無駄がないかをチェックしていくことです。
こっちの方は変更できる取引先が見つかれば一気に改善されます。
こうやって地道にやっていくことで粗利率が5%でも改善されれば利益に寄与するインパクトは絶大です。
マンネリ化している利益構造に終止符を打ち、
稼げる企業に進化するためにぜひ粗利率を向上させるというマインドをもっていただければ幸いです。