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消費税の支払いで行き詰まった中小企業者の末路
2020.11.07
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事業をする上で税金はつきもの。
無理な節税は身を亡ぼすと忠告するものの
税金を払いたくがないために無駄金を使っている経営者は思いのほか多いものです。
ただ、今回お話ししておきたいのは全く別次元のこと。
結論から言うと、
「消費税の支払いは結構きついのでお金は前もって貯めておきましょう!」
これだけです。
たったこれだけなんですが、本当に重要です。
特に2年間の免税期間を経て、
初めて消費税を払う事となった経営者は要注意です。
いくら資金繰りが順調に見えてもそれは
これまで消費税が益税となっていただけにすぎません。
税抜き経理をしたとたんに利益は跡形もなくなり、
赤字が忽然と姿を現します。
これまで2年間の黒字は単に消費税のおかげだったのです。
したがって、本当の意味での経営が始まるのは消費税の免税期間を終えた後からです。
税金をしっかりと納めてなお利益が残る構造にしていかなければなりません。
もう一点は納税用にきちんとお金を残しておくことです。
法人税や所得税は赤字であれば税金を納める必要はありません。
しかし、消費税は違います。
あくまで売上に掛かる消費税から経費に掛かる消費税を差し引いた差額を支払います。
それがゆえに想像以上の納税額に驚かれる経営者も少なくありません。
税理士ときちんと相談の上、毎月いくらかでも別途積立をしておく方が無難です。
そして、この消費税が支払えないがために歯車が狂いだす経営者を多く見てきました。
資金繰りに追われ日々の仕事に集中できなくなる。
↓
仕事の効率が悪くなる。
↓
売上が思ったように伸びない。
↓
さらに資金繰りが悪くなる。
↓
ファクタリングや最悪闇金に手を出す。
↓
稼いだお金以上に利息を支払はなければいけなくなる。
↓
どうしようもなくなり破産。
まさに負の連鎖です。
きっかけはほんの些細なことかもしれません。
しかし、ちょっとしたことがきっかけでも資金力のない中小零細企業はすぐに飛びます。
専門家の意見に耳を傾け、しっかりと足元を確かめながら
着実な会社運営を心掛けたいのものです。